サビナ美術館でイ・ミョンホの個展、20年余りの創作を辿る
サビナ美術館は、イ・ミョンホの個展《幕と場面の間、あるいはその向こう》を12月13日まで開催する。2004年から続く「Photography-Act Project」を中心に、自然の中にキャンバスを設置する独自の制作プロセスや作品の哲学を辿る展示となる。
サビナ美術館は12月13日まで、イ・ミョンホの個展《幕と場面の間、あるいはその向こう》を開催する。2004年から続く「Photography-Act Project」を中心に、海面上昇の脅威にさらされるキリバスでの作品や、20年余りかけて発展させた構想の概念図などが公開される。
写真は目の前の風景を記録するが、何をどのように見せるかは、結局のところ写真家の選択に委ねられている。時には、一つの小さな介入が、平凡な風景を全く異なる意味を持つ場面へと変えることもある。
サビナ美術館は、来る12月13日までイ・ミョンホの個展《幕と場面の間、あるいはその向こう》を開催する。本展は、作家が2004年から続けてきた「Photography-Act Project」を中心に、作品に込められた哲学や制作過程、そして異なる連作が持つつながりを探る場となる。
イ・ミョンホは、自然の中に巨大なキャンバスを設置し、それを写真に記録するという独特な手法を提示してきた。代表作である〈Tree〉連作では、木の後ろに白いキャンバスを立てることで周囲の風景から分離させ、一本の木をまるで肖像画の主人公であるかのように描き出す。単に自然を撮影するのではなく、キャンバスを設置する行為そのものを作品の一部とすることで、写真と絵画、そして設置美術の境界を越えていく。
展示場の2階では、気候危機と人間の関係を扱った〈KIRIBATI〉や、空白のキャンバスを通じて想像の余地を残す〈Nothing But〉を見ることができる。特に〈KIRIBATI〉は、海面上昇の脅威にさらされている太平洋の島国において、住民たちと共に構造物を設置し撮影した作品であり、環境問題を地域コミュニティの生活と結びつけて提示している。
3階では、徳寿宮のハウチワシダにまつわる歴史と記憶を込めた〈Heritage〉、済州で撮影した〈Tree〉連作などを紹介する。あわせて、作家が20年余りかけて発展させてきた作業の構想や連作間の関係をまとめた概念図も公開される。来場者は完成された写真だけでなく、作品が誕生するまでの思考プロセスや創作手法についても知ることができる。
一方、Gallery Hyundaiでも来る10月29日から12月20日まで、イ・ミョンホの個展《(no)thing》が開催される。サビナ美術館が作家の長年の作品世界とその基盤となる思索に光を当てるのに対し、Gallery Hyundaiは近作を中心に彼の芸術的な変化を紹介する。
展示が行われるサビナ美術館は、午前10時から午後6時まで観覧可能であり、毎週月曜日は定休日となっている。
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